Akira Tanno in 1957

金子隆一「丹野章追悼トーク」

9月26日(土) / 18:30~19:30

/ Talk Session

スピーカー:金子隆一(写真史家)

会場:ヒルサイドプラザ(東京都渋谷区猿楽町29ヒルサイドテラス内)

料金:500円

要事前予約。

オンライン予約:http://ptix.co/1KvxyhC

または、event@dpf.tokyoまで①イベントタイトル、①お名前、②メールアドレス、③電話番号をお送りください。

​―​

写真家の丹野章氏が、2015年、8月5日に急性肺炎のため、ご逝去されました。享年89歳、あと3日で90歳の卒寿を迎えられるところでした。丹野章氏は1950年代より日本における写真著作権の確立に尽力し、写真界の発展に多大なる貢献をしました。また1959年、川田喜久治、佐藤明、東松照明、細江英公、奈良原一高とともに写真家のセルフエイジェンシー「ViVO」を結成し、それぞれ独自の写真表現を追求する気鋭写真家とともに日本写真界を率いていきました。

 

昨年のフォトフェアでは、丹野氏、細江英公氏、川田喜久治氏をお招きしトークセッションを行いました。その内容はViVOの結成背景から名前の由来、経営体としての活動、安保運動にまつわるVIVOの行動、そして解散まで、それぞれのメンバーの視点から語られ、各メンバーの作品、その作家性・人間性の著しさによって印象づけられながら、ベールに包まれていたViVOの活動を知る大変貴重な機会となりました。

 

今回のフェアでは、丹野氏の訃報を受け、ご冥福を心よりお祈りするとともに、丹野氏の未だ知られざる活動、作品に光を当てるべく、昨年のトークセッションでモデレーターを務めた写真史家・金子隆一氏によるトーク&プレゼンテーションを開催します。丹野氏の日本写真史やViVOにおける立ち位置から、多彩な活動までに触れ、その写真人生を読み解きます。

 

b5ee0cc6-121b-421a-9fdd-28dc84fb94d7

from the series of “Circus” © Akira Tanno

 

丹野章(写真家)

1925年、東京生まれ。1949年に日本大学芸術科写真科卒業。1947年より広告写真に携わった後、1951年にフリーランスとなり、雑誌を中心に音楽家のステージ写真を発表。バレエ、サーカスなどを撮り始める。1957年、福島辰夫企画による第一回「10人の眼」展(小西六フォトギャラリー、東京)に参加。1959年、川田喜久治、佐藤明、東松照明、奈良原一高、細江英公と共に写真家によるセルフ・エージェンシー「ViVO」を結成(~61年)。また、明治期からの前近代的状況におかれていた写真の著作権問題に1956年から取組み、1960年からは日本写真家協会の著作権委員長として法改正運動を展開、1970年の新著作権法成立全面的に解決に達した。主な個展に「二人のバレリーナ」(月光ギャラリー、東京、1959年)、「壬生狂言」(キャノンサロン、東京、1975年)、 「丹野章の戦後」(キャノンギャラリーS、東京、2009年)、「地底のヒーロー」(キャノンギャラリー、銀座、札幌、福岡、2013年)、『昭和曲馬団』(禅フォトギャラリー、2015年)ほか。主な著作に『ボリショイ劇場』(音楽之友社、1958年)、『壬生狂言−丹野章写真集』(光陽出版社、1992年)、『日本で演じた世界のバレエ』(イメージハウス、1995年)『撮る自由』(本の泉社、2009年)、『昭和曲馬団』(禅フォトギャラリー、2015年)ほか。2015年、8月5日、急性肺炎のため死去。享年89歳。

 

金子隆一(写真史家、写真集コレクター)
1948年東京都生まれ。72年立正大学文学部地理学科卒業。60年代末から写真集に興味を持ち、70年代に入り写真集を買うことを自分のミッションとして位置づけ、それによって「写真」を撮ることではなく「写真」に関わる方法を模索する。80年代から写真関係資料のコレクションをベースに、写真史研究を本格的に始める 共編著に『日本写真史の至宝』(国書刊行会、2005年~2007年)、共著に『日本写真集史1956~1986』(赤々舎、2009年)他多数。武蔵野美術大学非常勤講師、東京綜合写真専門学校理事長。

Akira Tanno Memorial Talk by Ryuichi Kaneko

September 26 (Sat) / 6:30pm – 7:30pm

/ Talk Session

Speaker: Ryuichi Kaneko (Photographic Historian)

Place: Hillside Plaza (Sarugakucho 29 Shibuya-ku Tokyo. Located inside Hillside Terrace)

Fee: ¥500

This talk session is conducted in Japanese.

Prior registration is required.

Book via: http://ptix.co/1KvxyhC

Or, send (1) the event title, (2) your name, (3) email address, and (4) phone number to event@dpf.tokyo

 

​―​