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代官山フォトフェア報告書
ごあいさつ
昨年度の「ヒルサイドテラス・フォトフェア」から名称も新たに「代官山フォトフェア」として代官山ヒルサイドテラスを舞台に開催されたフェアの幕が閉じました。プレビューを含む4日間で2350人もの方々にご来場いただき、アートと写真の境界を横断する<アートフォトの今>を広く伝えることができたと自負しております。今回は、ヒルサイドフォーラムに加え、ヒルサイドテラス内3会場で、より幅広い関連プログラムを展開。周辺の店舗や町自体を会場としたキッズワークショップを初開催、蔦屋書店での夜間トークを継続開催など、代官山という場所とのかかわりをより深めることができました。この実績を糧に今後はますます地域との結びつきを強めてゆく所存です。
今回は、2014年に写真界のノーベル賞と呼ばれるハッセル・ブラッド賞を受賞し、世界的な評価を得る石内都氏による「Frida by Ishiuchi」をフェアのメインビジュアルに起用し、フライヤーからウェブサイト、会場のフロントサインから関連印刷物にいたるまで作品のイメージを配し、来場者のフェア体験をトータルにデザインしました。また、シリーズの制作を追ったドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品——石内都、織るように』 をスクリーニング・プログラムに組み込み、さらには会期にあわせて同シリーズを含む石内氏の「遺品」の作品をまとめた『Belongings』をFAPA(日本芸術写真協会)ブックとして刊行するなど、「観る」だけに留まらない写真作品との対話を提案しました。「Frida by Ishiuchi」の作品が日本で公開されるのは代官山フォトフェアが初めてのこととなり、多方面からこの機会が注目されました。
出展いただいた20軒のギャラリー、7軒の書店・出版社のみなさま、協賛、協力いただいた企業、団体のみなさまに厚く感謝申し上げると共に、次回の開催に向けて鋭意、準備を進めておりますことをご報告いたします。次回も代官山を舞台に質の高い展示とプログラムをもって、より多くのみなさまをお迎えしたいと考えております。今後ともご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2015年10月
一般社団法人日本芸術写真協会
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